夫の首を絞めて殺そうとしたとして、御坊署は14日、市内湯川町富安の県営富安団地に住む71歳妻を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。妻は夫と2人暮らしで、首を絞めたあと自ら110番通報。駆けつけた署員が身柄を確保した。夫は意識不明の重体。調べに「毎日怒鳴られ、我慢できずに首を絞めた」と供述しており、同署では犯行に至った経緯等を追及している。
逮捕されたのは、富安2330、無職古久保良久(らく)容疑者(71)。調べによると、古久保容疑者は同日午前8時ごろ、夫の修さん(75)の首をマフラーで絞めて殺そうとした疑い。約1時間後の9時ごろ、「夫の暴力に耐え切れず、首をマフラーで絞めた。夫は倒れている」と自ら110番通報した。御坊署は現場に急行するとともに救急車を要請。署員が駆けつけ、部屋にいた古久保容疑者を緊急逮捕した。倒れていた修さんは到着した市消防救急隊によって救命措置を受けながら市内の病院に搬送された。現在も治療が続いているが、予断を許さない状況で、安否が気遣われている。調べに対し、古久保容疑者は「夫が毎日酒を飲んで、怒鳴るのに耐えられなくなって首を絞めた」と供述しているという。同署ではどのような状況で首を絞めたのか等詳しい状況や動機について調べを進めている。
現場はJR御坊駅から北東約800㍍、富安農免道路沿いにある県営富安団地。4階建てが4棟建っているうちの南西端にある2号館の1階。土曜の朝、けたたましくサイレンを鳴らして駆けつけるパトカーに、部屋の窓越しに不安そうな表情で見つめる住民の姿がみられたが、時折横殴りの雨が降る悪天候もあり、現場を囲むような野次馬はなかった。別の棟に住む女性(73)は「だんなさんはよくお酒を飲む人だったようです。奥さんは物静かないい人でした。こんなことになるなんて」と声を震わせていた。同じ棟に住む60歳代男性は「行事ごとは奥さんが顔を出していたが、どんな夫婦なのかよく知らない。きょうも言い争うような声も聞かなかった。近くでこんな事件が起きてびっくりしている」と驚いた様子で話していた。