平成10年度から進めている市道野口熊野線の拡幅改良工事は、21年度の予算が減額され、前年度に続きまたも完成時期が先送りされて25年度末になることが分かった。前年度は県の補助金カットが理由だったが、今回は新年度から本格化する学校耐震化優先のしわ寄せがきた格好だ。
市は野口熊野線の拡幅改良工事のため事業開始当初から毎年度5000万円程度の予算を計上。 うち県が高速関連アクセス道路整備事業として2分の1を補助していた。 工事の総事業費は12億円を見込んでおり、 19年度末までに10億円を投入。 このうち県は2分の1の5億円を補助したことで、 「支援の役割は十分果たした」 として20年度から補助金を打ち切った。 このため、 市が単独で工事を進めなければならず、 20年度は2000万円の予算計上にとどまり、 完成時期が当初計画の21年度末から3年間先送りされて24年度末になっていた。
21年度の予算はさらに前年度2分の1の1000万円に減った。 総事業費12億円のうち、 21年度分を含めて投入予算は10億3000万円。 残り必要な額は1億7000万円となっている。 単純に今後毎年度1000万円の予算しか計上できなければ完成はさらに17年後の39年度末になるが、 学校耐震化が2、 3年で終了すれば再びある程度の予算がつけられると見込んで当面の完成時期を25年度末とした。 完成時期は通算すると当初の計画から4年間遅れることになる。
野口熊野線は野口小学校への通学路で、 地元住民から子どもの安全のために早期改良を望む声が高まっており、2年連続の完成先送りに不満の声もある。しかし、財政課は 「厳しい財政事情の中も、 学校耐震化を進めて子どもの安全を確保することを優先している」と理解を求めている。同線は総延長1330㍍。幅員5㍍を10・25㍍の2車線に改良している。進ちょく率は90%を超えており、残り整備区間もわずか100㍍程度となっている。